こんにちは。ポンパパです。
中国のニュースを追っていたら、ここ数日ずっと出てくる二人がいました。
習近平国家主席とトランプ大統領。
2026年9月23日から25日まで、習近平国家主席がアメリカを国賓訪問。
24日にはホワイトハウスでトランプ大統領と会談しました。
今年5月にはトランプ大統領が中国を訪問していて、今回の訪米で両首脳は半年足らずの間にお互いの国を訪問したことになります。中国側は、こうした短期間での相互訪問は中米関係史上で前例がないと説明しています。
ニュースを見ていると、
「300億ドル」
「関税」
「AI」
「8項目の成果」
と、なんかすごそうな言葉が並んでいる。
で。
結局、何が決まったん?
となったので、自分の勉強も兼ねて調べてみます。
中国側は「8項目の成果」で発表
中国側は今回の訪米について、米中首脳が8項目の成果で合意したと発表しています。
内容をざっくり見ると、
米中関係の安定化。
貿易。
麻薬対策。
AI。
APECやG20での協力。
さらに国際問題についての意見交換など。
その中でもニュースで特に目立ったのが、
300億ドル規模の関税措置
と
AIについての新しい対話
でした。中国側の発表では、AI対話の次回開催は2026年11月とされ、AIに関する重大な事案が起きた際の連絡チャンネルも設けるとしています。
「300億ドル」って何の金額?
最初ここを見て、
「300億ドルも関税を減らすの?」
と思いました。
300億ドル。
日本円にしたら、とんでもない額です。
ただ、アメリカ側の説明を読むと、少し意味が違います。
ホワイトハウスによると、米中はそれぞれ300億ドル規模の非センシティブ品目について、より有利な関税待遇を与えるための勧告で一致したとしています。
アメリカから中国へ輸出するものでは、
農産物。
魚介類。
木材。
化粧品。
医療機器など。
逆に中国からアメリカへ輸出するものでは、
小型家電。
おもちゃ。
季節用品。
チャイルドシートなどが例として挙げられています。
つまり、
「関税収入を300億ドル削る」
という意味ではなく、
300億ドル規模の商品を対象に、関税待遇を改善する話
と考えた方が分かりやすそうです。
ロイターでも、中国側発表について「300億ドル規模の相互関税削減の取り決め」と報じています。
ニュースの見出しだけ見ていると、このへん普通に勘違いしそうです。
危ない危ない。
そしてAIでも米中が話し合う
個人的に一番気になったのはこっちです。
AI。
中国側は、米中が「人工智能対話」を設け、AIのリスクと利益について意見交換すると発表しています。
さらに、AIに関係する重大な出来事が起きたときに備えて、両国間の連絡チャンネルも作ることになりました。
一方、アメリカ側の呼び方がちょっと面白い。
ホワイトハウスは今回の枠組みについて、対象となる技術を「Artificial Intelligence」ではなく「Super Intelligence」と呼ぶことで両首脳が一致したと発表しています。
そして、
U.S.-China Super Intelligence Dialogue
という対話の仕組みを作り、2026年11月までに次回の協議を行うとしています。
AIじゃなくてSI。
AI(愛)からSI(し)へ。日本人からすると、ローマ字読み的には急にちょっと物騒な感じになりますよね……。
人工知能の起源は古代中国にあった
ここで民明書房を開いてみます。
時は唐代。
長安の宮廷には、膨大な竹簡を読み尽くし、あらゆる問いに即座に答えたという一人の官吏がいた。その男の名は、
愛 応。
幼少より驚異的な記憶力を誇った愛応は、歴史、医学、天文学、兵法など数万巻にも及ぶ文献を頭に叩き込み、皇帝や役人から問いを受けるたび、一切書物を開くことなく答えを返したという。
しかし愛応が真に恐れられたのは、その知識量ではなかった。
質問の内容から相手が次に聞くであろうことを予測し、聞かれる前に答えた。
のである。
宮中では、
「愛応に問いを発すれば、問いが終わる前に答えが返る」
と噂され、その能力は愛応答法
と呼ばれた。
やがてこの技法は西域へと伝わり、人間の問いに対して膨大な知識から答えを導き出す仕組みそのものを、彼の名にちなみ
AI
と呼ぶようになったという。
なお晩年の愛応は、
「もっとも恐るべきは、知らぬことを知ったように答えることである」
との言葉を残したとされる。民明書房刊
『大唐奇人伝・知を極めし漢たち』
……。
最後の一言だけ妙に身につまされます。
中国とアメリカで発表の仕方も違う
今回調べていて面白かったのが、
同じ首脳会談でも、中国側とアメリカ側で見せ方が少し違う
というところでした。
中国側は今回の成果を「8項目」として整理しています。
AIについても、中国側は「人工智能対話」という表現です。
一方、ホワイトハウスは貿易、投資、麻薬対策、国際問題などを項目別に説明し、AIについては「Super Intelligence」という呼称を使っています。
同じ会談。
同じ合意。
でも、どこを強調するかは少し違う。
中国ニュースを見るときは、
「中国はどう発表しているのか」
だけではなく、
「相手側はどう発表しているのか」
も一緒に見た方が面白そうです。
これで米中関係は良くなったの?
ここは、自分も最初に気になったところです。
ただ今回の会談だけを見て、
「米中関係が完全に改善した」
とも、
「結局何も変わっていない」
とも言い切れません。
今回確認できるのは、
貿易について新しい取り決めを進めること。
AIについて対話の仕組みを作ること。
AI関連の重大事案に備えた連絡チャンネルを設けること。
投資について話し合う枠組みを作ること。
などで一致した、というところです。
一方で、レアアースなど重要鉱物の供給問題については、アメリカ側も引き続き協議するとしています。
少なくともAIについては、対話の枠組みや連絡チャンネルなど、今回かなり具体的な形まで話が進んだようです。
まだ米中には難しい問題がたくさん残っていますが、まず話せるところから形にした、という感じなんでしょうか。
今のところ自分は、そんな理解をしています。
中国ニュース、両側を見ると結構面白い
最初ニュースを見たときは、
「300億ドルの関税削減!?」
で止まりました。
でも中国側とアメリカ側の発表を両方読んでみると、
同じ話でも言い方が少し違う。
AIなんて、中国側では「人工智能」なのに、アメリカ側では「Super Intelligence」。
愛応先生もびっくりです。
とりあえず、米中関係が良くなって、あわよくばそのまま日中もよくなれば、
うちの家庭内も平和が訪れるはず!
なので頑張ってほしいものです。
ポンパパ

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